遠藤享氏追悼展に訪れる

横浜ボートシアター元代表・遠藤啄郎氏の実弟、遠藤享さんの追悼展に、横浜ボートシアター現代表の紗矢さんとうかがった。享さんがどのような世界を見せようとしたのかを感じ取ろうと、結構な時間齧り付いた。さまざまなレベルの対概念を組み合わせて、享さんが見ようとしたものを感じ取ろうとしているうちに、これは作品を介したコミュニケーションなのだとはっきり気づいた。この世にいない人、人格ともコミュニケーションが取れる芸術のある種の神秘に触れたひとときであった。

ご親族の書かれたキャプションにより、享さんはオーディオテクニカ創業時から宣伝デザイン・パッケージデザインをしていたことを今更ながらに知る。レコード時代の製品パッケージがいくつか展示されていた。洗練されたパッケージを見ていたら、オーディオテクニカ製品が欲しくなってしまった。生前一度だけお宅にうかがったことがあり、オーディオテクニカのこだわりなどを教えてくださった。今思えば、誠にありがたいことである。

追悼展で制作のSさんと合流し、混み合った有楽町の一角でミーティング。4月以降の予定等、細かいすり合わせ。これからペルーに行く朋さん、かなり大変そうだ。なんとなく聞いたことのある南米特有の事情がよりビビッドに伝わってきた。

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