気づいたら、自分にしては結構色々行っていたのでメモ。
北川民次@世田谷美術館
22年間メキシコに滞在し、現地の壁画などに影響を受けた作品を数多く残した画家。メキシコの祭りを題材とした絵、学生運動の絵などとても印象に残った。デザイン性と絵画性の狭間で描いている時期が特に面白い。
青岸渡寺宝物館
日帰りで熊野に行った時、たまたま見つけて入った。飛鳥時代、白鳳時代の小さい仏像など1500年前近い収蔵物が展示されていたせいか、平安時代のものを見ても「比較的新しいな」と思ってしまうほどの歴史的スケール。まっさらな空間に仏像や印を結んだ手などが配置された立体曼荼羅は特に印象に残っている。下記ニュースによれば「瀧寶殿を公開するのはおよそ50年ぶり。日本で唯一である金剛界立体曼荼羅を見ることができる」とのこと。かなり幸運な巡り合わせであった。
https://www.agara.co.jp/article/429878
遊行寺宝物館
昨年に引き続き、小栗の像を公開するとのことで見に行く。階段を上がって2階に上がる途中、踊り場で一遍上人の等身大と思われる彫像が展示室の入り口脇に置かれていた。近づいて顔を見るとかなり鬼気迫る顔つきで、さすが時宗の開祖と思わせる凄み。
入室してすぐ右手に展示されていた小栗の像は相撲取りのようながっしりとした体格で、様々に描かれている小栗の姿の中では作品のイメージにかなり沿っていると感じられる。
もう一つの目玉と言える岩佐又兵衛の小栗絵巻は、お上人たちや民衆が車を引く場面が開陳されていた。人物の生き生きとした描写と絵画的な完成度の高さ、保存状態の良さに感銘を受けた。時期によって開く場面を変えているらしいが、この場面の時期に見られて良かった。
江戸〜明治期の『小栗』本や歌舞伎の芝居番付などが多数展示されており、小栗が様々な形で想像され受容されていた歴史を伺い知ることができた。中には「照手」がタイトルになっている作品や、「外伝」と銘打ち、かなり筋が違っているように見受けられる作品もあった。
仮面絢爛@横浜歴史博物館
古代〜近世まで幅広く仮面を展示。展示の最初にお祭りの様子を記録した映像資料が展示されており、死後の世界を演じる千葉県の芸能が投影されていた。木や草に覆われた自然の舞台と、その環境でしっかりと映える衣装をまとったキャラクターの数々が非常に印象的だった。
スクリーンを離れ展示室の中に入っていくと、鬼面、伎楽系の面だけでなく、菩薩の仮面が結構多く展示されており、当時の仏教信仰の様子が窺い知れる。賽の河原の童子、罪人の面なども特徴的だった。伎楽系の面は、型が定まっているのでデフォルメの完成度がとても高い。近世の面だと鬼系の面のデフォルメが思い切っていた。