にごりえ音作り日記(1)

星乃珈琲店でエンゲル係数を高め、自らを金欠に追い込みながら計画を練る。

家に帰って極楽金魚用に仕込んだバカでかスイッチャーセットでまずは音を出そうとするが、インプットとアウトプットがわからず焦る。

数分迷った後、無事音出し開始。

今回は音作りや低域のキレをよくするために、ギター本体のボリュームを積極的に使う。特にフロントはボリュームを結構絞る。リアの場合はトーンも絞る。

リア→長屋系の音

フロント→新開系の音

弾いてる時はと思ったが、まだ結論は出さない。

過去の記憶に入るところでは、フロントを少しずつ上げて、低域で押していっても良いかも。

明日は極楽金魚のノブ位置を壊していくので、その前にアナログペダルのノブ位置を記録しておく。

今回は要所でローゲインオーバードライブ的な使い方をやってみたい。アンプシミュレーターでやるか、エフェクターでやるか……

続く?

ギターアンプを使わないでギターを鳴らす時のよもやま

思えば今まで色んなスピーカーでギターを鳴らしてきた。アンプで言えばLunchboxやLunchbox Jr.、Roland KC-220(キーボードアンプ)、Timedomain Mini、iLoud。

今年に入るまでは、なるべくギターアンプ的な周波数特性を避けてフラットに音が鳴らしたいという気持ちが強く、iLoudの出番が一番多かった。7月以降は周波数特性よりも出音の力強さやレスポンスの良さを優先して、Lunchboxを使うことが急に増えた。

ギターアンプ以外のスピーカー/アンプを使う場合は当然アンプシミュ(Guitar Rig 5)を挟む。PCやオーディオ・インターフェースの性能なども絡むから一概に言えないが、Guitar Rig経由でスピーカーを鳴らすと、どうしても音がちょっとボヤける気がする(ハイが落ちて必要以上に丸くなっちゃうような感じというか……)。

最近、船劇場に長いケーブルをわたして、普通の劇場みたいに業務用のパワーアンプ+パッシブスピーカーというシステムで鳴らせるように作業した。そして稽古の時にオーディオインターフェース経由でギターを弾くと、Guitar Rigだけどめちゃくちゃ生々しいし、レスポンスもよくてびっくりした……と思ったが、どうもダイレクトモニタリングが最大値になっていて、ギターの生の音がそのまんまスピーカーから出ていた結果のようだ。ダイレクトモニタリングを切ると、どこかショボい感じがしてしまう。

さて、ここで考えるのはハードウェアのアンプシミュを導入するかどうかである。結局アンプシミュを入れてしまうことで音がボヤけてレスポンスもパッとしなくなるのだったら、リミッターを挿した上でシミュレーターなしで鳴らすのも一つの手ではある。実際、アンプ部分だけシミュレーターを使って、あとはスピーカー自体の鳴りに任せるというのは意外と現実的かもしれない。

ただ、歪みを強くした時など、アンプシミュでプリセットにスピーカーやアンプを入れておかないと、ギターアンプのレスポンスよりも音がどぎつくなってしまう可能性がある。ピーク自体はリミッターで抑えればいいけど、音作りと演奏に支障をきたす可能性がそれなりに考えられるので、試しながら少しずつアイディアの可否を判断していきたい。

Logic Pro X v10.5がリリース

すでにApp Storeでもダウンロードが始まっているLogic Pro X 10.5、そしてLogic Remote 1.4について、知り得た情報に基づいた雑感を書きます。

Garagebandに搭載されていたLive LoopsがLogicに移植されるという情報は、リークがあったらしいですが知りませんでした。GarageBandはほぼ使わなかったのでLive Loopsがどんなものかも全然知らなかったのですが、Logicで使えるとなったら、いずれ触ってみようと思っております。

Live Loops上ですぐにAbleton的なリサンプリング(再生中の音をすぐにサンプリング)が使えるか、リリースノートでは不明ですが、最悪でもバスを使ってオーディオトラックにレコーディングできることは間違い無いでしょう。

リサンプリング的な機能が明記されているのは、むしろSimpler……もといQuick Samplerの方。

Quick Sampler

・Record live samples using a microphone, external hardware, or from any track or bus.

https://support.apple.com/pt-br/HT203718

これはリサンプリングするってことはサンプラーで使いたいんでしょ、というお気持ちを読んだアップデートとみた。Abletonのワークフローと比較してみると、

Ableton:(1)オーディオトラック作る→(2)作ったトラックのオーディオ入力をリサンプリング(又は特定トラック)にする→(3)リサンプリングしたい箇所を録音する→(4)クリップをInstrument Trackに放り込む

Logic(ワークフロー予想):(1)インストゥルメントトラックを作る→(2)Quick Samplerをアサイン→(3)リサンプリングしたいトラック/バスなどを指定→(4)録音(リサンプリング)

目標までの手数はそこまで変わらなさそうだけど、Logicの方が目的に特化しているとは言える。最初からリサンプリングしたものをサンプラーとして使いたいと考えている人にはLogicの方が体になじみやすそう。

使用するときの気分を比べてみると、Logicの時は、「この音をサンプラーで使いたい!」という【リサンプリング、のちにサンプラー】という明確なゴールがある場合に向いていて、Abeltonは、とりあえず面白い音をリサンプリングして、これを何に使うかあとで考えよう、という場合に向いている……気がします。Logic Pro X 10.5まだ使ってないからわかりませんけど。

さて、さらにリリースノートを読み進めると、なんとLogicのLive LoopsはLaunchpadを利用できるそうです。AbletonがPushを発売して以来、LaunchpadやAKAIのAbleton対応コントローラーはすっかり存在感が薄くなってしまったように感じるので、Appleはここぞとばかりに機能を追加した、という風に感じられます。「お宅のLaunchpad、埃かぶってない?」と問いかけられている気分ですね。う〜ん、試合巧者である。

ぶっちゃけ、AbletonがPushを出した時、サードパーティーかわいそ〜、と思っちゃったクチなので、今後、NovationやAKAIなどからLive Loops等の機能に特化したコントローラーが出てきてもおかしくないですね。Appleから音楽専用のハードウェア・コントローラーが出てくるとは考えづらいし(まあ、世の中何があるかわからないけどね……)。

Live Loopsに関連することでもう一つ思うこと。それは、ライブパフォーマンスで使えるような仕様になっているか?ということです。具体的に言うと、Logicはオーディオトラックのバッファリングが弱くて、再生箇所を手動でランダムに飛ばすと、少しの時間オーディオファイルが再生されなくなります。スペックの良いMacなら別なのかもしれないけど、Mid 2012のオブソリート製品ではそうならざるを得ない。この辺どうなってるんでしょうか(ちなみにAbleton Liveは1つ1つのトラックが重いけど、その分すでに存在するオーディオクリップがブチブチになったりすることはほぼ無い)。

もし、これでLogicがライブパフォーマンスに堪える仕様ならば、ライブ用のプロジェクトもLogicにしてみようかなと思わなくもない。しかし、すでにAbletonでガッツリやってきた身としては、決定的にLogicにアドバンテージがあると感じられないと厳しいなあ。

その他雑感

LiveだったらWavetable、LogicだとAlchemyといったように、DAWごとに一つはキラープラグインがある。大変魅力的なプラグインだけど、それに頼った制作には落とし穴がある。何かトラブルがあって、いつもの体制で作れないという場合です。そんな時に、DAWに依存しないサードパーティーのプラグインがとてもありがたいと思うわけです。また、結局サードパーティ使っといたほうが無難だなと思わなくもないわけです。とはいえ、お金は限られているし、サードパーティのプラグインは動作が重いし……とか色々思うんですけどね。数をこなしてスタイルを作っていくしかない!

マイクロチューニングの演奏方法アイディア

レゴでフレットをカスタムする

ギターのネックをレゴ化して微分音が出せるようにしたという素晴らしいアイディア。

MIDIコンを開発する

キーボードを二つ用意する

個人的にはこれ結構良いアイディアだなと思いました。Youtubeからキャプったが、元の動画を探すことができまへん。

Max/MSP or Max for Live

Retune for Live (Max for Live)

http://maxforlive.com/library/device/3068/retune-for-live

Retune Object (Max/MSP)

https://docs.cycling74.com/max7/refpages/retune~

Retune for Liveは音源側のリリースタイムの設定によってはピッチが12音平均律に戻る瞬間があって、なかなか使いづらいという印象。

これだったらsclファイルを読み込めるサードパーティのシンセ/サンプラーを使った方が良いです。

KORG monologue / minilogue xd

名前の通りmonologue はモノシンセ、minilogue xd はポリ。

https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/monologue/

https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/minilogue_xd/

鍵盤で音階定義ができ、PCからScalaファイルも読み込めます。そういえばNovationからもマイクロチューニングができるモノシンセガ出てた気が。そして両方にAphex Twinが関わってた気が。

バケモノっぽい機材を使う

民族楽器を演奏する

サズなどの弦楽器、管楽器、その他色々。Amazonとかで意外と売ってます。

ピッチベンドした素材をサンプラーに突っ込む

ちなみに突っ込む音を必ずしも全部ピッチベンドしなければいけないわけではありません。少々手間をかければかなり面白い音になるかも。


サーキットベンディングとか、ハードシンセ自体を改造するとか、PureDataとか、SuperColliderとか、リボンコントローラー使うとか、Reaktorとか、UPICとか、KONTAKTとか、他にも色々あると思います。そういえばLogicもsclファイルを読み込めますが、あくまで12平均律からの誤差の範囲内って感じの設定しかできません(それでもひょっとしたら面白いことはできるかもしれません、というか多分できる。いつかやろう!)。

ちなみに個人的には今Scalaの音階定義ファイルをPythonで管理するスクリプトを作っている最中です。完全にアプリ版Scalaの車輪の再発明ですが、Mac版がなぜかほとんど使い物にならないし、有志が作ってる管理アプリもなんか使いづらいので、仕方なく自分で作っています。たま〜にしかプログラミングしない上に、うんうん唸って成果が5行という日がザラだし、その理由は超基本的なことを見落としてることにあったりするので生産性めちゃ低いです。現在公式からダウンロードできるScalaファイルの大群をJSON形式でまとめて、そのJSONファイルを読み込むところまではできました(公式のScalaファイルには記法エラーがいくつかあってそれで結構ハマりました)。あとは検索機能と、検索結果に応じたディレクトリの自動作成、ファイルの自動出力、12音階からの標準偏差をスケールごとに計算して「アブノーマル」さで検索できるようにすること等が目標です。

そうまでして管理しようとしているScalaファイルの現状の使い道は、pplied Acoustic Systemsのソフトシンセに読み込んで演奏に用いるという構想しかありません。使っているうちに色々アイディア出てくるだろうという希望的観測にて今回はお茶を濁します。

セールで何も買わなかった話/音楽制作の未来

音楽系の界隈では毎年11月〜12月くらいに大規模なセールが行われます。最近日本の小売店にも広がりつつある「ブラックフライデーセール」、それから「サイバーマンデーセール」です。

年々DAWによる音楽制作がコモディティ化しつつあるように見受けられる昨今、WavesやMelda Productionなど、おそらくほぼ通年何らかのセールをやっているようなメーカーから、AbletonやAVIDみたいなあんまりセールをやらないところまで、ここぞとばかりに安売りを仕掛けます。物質的な制約のないソフトウェアは値段に融通が効きやすいでしょうから、いつもは数万〜数十万するプラグインを期間限定で値下げするという戦略は、ブランドイメージを崩さないためにも、きっと理にかなっているのでしょう。

ここ数年、ディスカウントされた赤い数字がディスプレイ上を駆け巡るこの時期を少なからず楽しみにしていた身ではありますが、今年はあまり心が弾まず、結局Native Instrumentsのタダでもらえるリバーブプラグインをダウンロードするだけに終わりました。

そうなった理由はいくつかあります。新しい機材やプラグインを増やすより、ある楽器を練習することの方が今の自分には優先事項だということ、自分のMacBook Proがディスコンになって、スペック的にも段々新しいプラグインから取り残されつつあること、愛用中のオーディオ・インターフェースがいつまでたってもCatalinaに対応しないこと、そもそも広告に心を支配されることに拒否感が出てきた、などなどです。

音楽制作の未来

今後、PCやポータブルデバイスのスペックがさらに高くなることで、音楽制作アシスト機能は強化されることでしょう。そのことで、冒頭でも言及した音楽制作のコモディティ化はますます進むのではないかと考えられます。メーカーとしても、プロの需要だけで経営規模を成長させていくのは限界があるでしょうから、当然裾野の広い方向を狙っているだろうし、現にKORG、YAMAHA、IK Multimedia等々が小規模な会場でPA 代わりに使えそうなポータブルスピーカーや、気軽に使えるオーディオ・インターフェースを出してきています。また、プラグインやDAWのメーカーも、AIの発達による作曲支援や、Band-In-a-Boxに相似した自動トラック作成機能を鋭意開発中でしょう(というか、現にもうある。ガレバンやLogicのDrummer機能など)。僕自身はあまり使っていないのですが、ちょっと使用した感じだと、かっちり作っていくにはまだ隔靴掻痒です(本当にラフに作るのなら良いかもしれません)。

プログラムが人間のアイディアを今まで以上にアシストする時代に、曲を作るってどういうことなのでしょうか。完全にコマーシャリズムでやっていく人たちにとっては作業負担の軽減になるから単純にありがたいことだと思われるでしょうが、そうでない身にとって、作曲支援(トラック制作支援?)はどんな可能性があるのでしょうか。人工知能に関する技術を勉強して、プラグインの内部をハックするとかできたら楽しそうなんですけど、めちゃくちゃ大変そうです。

間違いなく言えるのは生演奏の価値が上がるということですね。YouTubeにせよライブにせよ、生演奏であるということ自体に価値が出ています。すでにYouTubeでも「演奏してみた」系の動画がかなり人気で、素人視聴者による新人発掘の真似事みたいなことがコメント欄で繰り広げられています。某Yちゃんとか、Kさんとか、魅力的な演奏をする人は、カバーであっても国を問わず動画の視聴回数を稼いでいます。一方、この先絶対出てくると思うのは、身振り・手振りに合わせてAIが音を生成するというものです。Max/MSPとKinectとかを組み合わせて変な音を出すやつなんかは既にいくらでもありますが、ドラマーっぽい身振りをしたらドラムセットを叩いているような音がするとか、エアギターをやったらそれっぽくギターの音が出るとか、遅かれ早かれスマホアプリとかで出てくるんじゃないでしょうかね。ひょっとしたらもうあるかも……。まあ、そうなってくると、音が本当に演奏されているかどうかの真偽をどうやって確かめるの、ということも出てくるかもしれませんが、その辺は当分大丈夫かな?

もう一つ別の方向性としては、音楽を何かの道具に使う方向性の激化が考えられます。例えばTik Tokなんかで既成曲を自分の動画のダシにするスタイルはすっかり定着していますが、それを一歩進めて、自分の動画企画や主張のために特化した音楽を、ほとんど素人の人が作ることができるようになるでしょう。素人かどうかはわかりませんが、いじめをした人の実名(真偽不明)を告発した歌を作って、広告をガンガン張って視聴回数を稼いでいる人がいました。あんまりちゃんと見ていないので、この人がどうやってトラックを作ったかの推測まではできていませんが、こういう手合いはどんどん増えるでしょう。

そうなると、結局はブランドとイメージに合った発想力がとても大事だということになるように思います。音楽とどう向き合い、社会とどう向き合うか、その発露として発表する作品がいかにその姿勢を体現しているか。年末に改めて自らに問いかけてみたいところです。

Logic Proの新バージョンに求めるものは?

Logic Pro Xのレビューで「6年もメジャーアップデートしていないから新しいバージョンを出してほしい」という意見を見た。この意見自体は制作のモチベーションをDAWに頼り過ぎていてあまり共感できないものの、新バージョンが出るとすればどんな機能が欲しいかという視点を与えてくれる点で有益だった。

また、 新バージョンへの要望をまとめることはただ単にAppleに届けるだけが目的ではなく、自分のワークフローにおいて何がボトルネックになっているかを見直す機会にもなる。ということで、自分の希望を早速挙げてみる。

ピアノロールでのヴェロシティ変更をCubaseのようにマウスドラッグで手軽にできるようにして欲しい。(と言っても自分が知っているCubaseはVersion 4の頃だが)→つまりヴェロシティエディットがLogicでは若干難しいと思っているということ。これは前からそうだった。ヴェロシティツールがあることはあるし、ドラッグでできないこともないのだが、ドラッグした部分を次々と変更していくようなやり方ができないのが辛い。Hyper Editorがちょっとそんな感じだったと思うので、それをピアノロールでもできるようにして欲しい。

EXS24のリニューアル・機能強化。サンプラーとしての操作性をもっと上げて欲しい。詳細エディットウィンドウで波形表示と共に編集できたらとてもありがたい。Batteryくらい直感的にできるとすごく嬉しい。なお、各サンプルに対して独立にエフェクトをかけるところまで欲しいとは言わない。

EXS24プリセットの整理。自分の環境だけだったら申し訳ないが、デフォルトのプリセットの階層構造がちょっとおかしい。手動で直せばいいのか?

Tape Delayのステレオ化。

オーディオリージョンに対するタイムストレッチ等のグラニュラーシンセシスアルゴリズムの多様化と詳細パラメーターの簡便な変更。

インストゥルメント・トラックにインストゥルメントをアサインする際の選択メニューを設定からカスタマイズできるようにして欲しい(エフェクトはできるのに、どうしてインストゥルメントはできないの?)

Drum Kit Designerの各パーツのキーボードアサインをもっと自由に設定したい。

ノーテーション機能のさらなる強化。

あなたはどんな機能強化を求めますか?

Mac OSX Catalina関係メモ

これはあくまで個人的なメモであって、内容は一切保証しません。アップデートは自己責任で。(2019年10月21日現在)

This is nothing but my personal memo, so I don’t guarantee anything about this article.(2020.1.9)

## MOTU Ultralite mk3の対応状況:COMPATIBLE!!(Finally!!!)

The USB and “Hybrid” interface models listed below are compatible with macOS Catalina. Be sure to download and install the very latest shipping drivers for 10.15. You must install these latest drivers before you can use your MOTU product listed below with macOS Catalina.

https://motu.com/en-us/news/motu-and-macos-catalina/

Native Instruments:Compatible!

体系的な検証を実施した結果、Native Instrumentsは、すべての現行製品の最新バージョンとmacOS Catalinaの完全な互換性を確認いたしました*。

重要事項MASCHINE MK1、AUDIO 2 / 4 / 8 DJ、 AUDIO 2 MK1 およびTRAKTOR S4 / X1 MK1といったNIレガシーデバイスは、macOS 10.15では動作しません。

https://support.native-instruments.com/hc/ja/articles/360001890378-macOS-10-15-Catalina-Native-Instruments%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%81%A8%E3%81%AE%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7

Applied Acoustic Systems:GOOD!

“The following instruments and effect are fully compatible with macOS Catalina.

AAS Player, Swatches, and all sound packs
Chromaphone
Chromaphone 2
Lounge Lizard EP-4
Lounge Lizard Session 4
Objeq Delay
String Studio VS-2
String Studio VS-3
Strum GS-2
Strum Session 2
Ultra Analog Session 2
Ultra Analog VA-2
Ultra Analog VA-3”

https://www.applied-acoustics.com/support/macos-catalina-compatibility/

Ableton Live 10:v10.1.2 is ready for it!(10.1.2なら大丈夫)

“Live 10.1.2には、Catalinaと完全な互換性があります。”

https://help.ableton.com/hc/ja/articles/360009770040-Live-10%E3%81%A8macOS-10-15-Catalina-%E3%81%AE%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7

Waves:Compatible(with V11)

プラグインはV11にて対応。

SoundGrid Studio、Studio Rack、LV1は未対応

弊社取り扱い製品 MacOS Catalina (10.15) 対応状況

Eventide:now working on(作業中)

Eventide plugins are fully compatible with macOS 10.15 Catalina.

https://www.eventideaudio.com/community/forum/plug-ins/macos-1015-catalina-support-info

Logic Pro X:Maybe OK

I could not find official statements on this so far, so I’m not sure if it’s OK to update to Catalina. But if you are using third party plugins, it seems you should be very careful.

(btw, I found a tweet about sidecar integration with Logic Pro X, which you can draw automations from iPad. It sounds great!)

 https://www.pro-tools-expert.com/logic-pro-expert/2019/10/7/macos-catalina-has-been-released-our-advice-is-to-think-carefully-before-updating

PSA: Why Logic Pro X users might want to hold off on Catalina

Source(情報源)

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横浜ボートシアター「洞熊学校を卒業した三人」無事終了。そして……

創作影絵人形芝居「洞熊学校を卒業した三人」が台風の直撃を避け無事に終了した。今回は広報面で予定通りにいかず迷惑をかけたが、関係者の方々のご尽力で全日満員御礼となって良かった。個人的には反省することが多いし残務もまだあるので、その辺の整理をつけて気持ちよく次の公演に向かいたいところである。Twitterとかでも既に申しておりますが、重ね重ねご来場いただいた皆様、関係者の皆様ありがとうございました。

次に控えた公演は9月1日の一人語り「にごりえ」である。「にごりえ」は数えたら今まででちょうど10回やっていた。つまり次は11回目である。一葉作品では多分一番やっていると思う。次が「十三夜」と「大つごもり」だろうか。全部好きな作品なのが嬉しい。

実は語りに音をつける仕事で、構想の段階では自分は音読をしない。なぜなら演者が語っているところを想像し、それにどんな音をつけるかということを考えながら読むからだ。そういう読み方をする時、自分の声は邪魔になる。

しかし、今回は気分転換ということで、まずは自分で声を出して「にごりえ」を読んでみた。

実はまだ半分くらいしか読んでない(全部声に出すと2時間くらいかかる)が、それでもやってみると黙読の時よりも内容がよく頭に入ってくる。そして、結果的にいくつか新たな音のアイディアを思いついた。読解が深まったせいか、それとも少し経験を積んだせいか?

自分が妙にこだわっているところや無意識的な癖は、マンネリに繋がりやすい。なんとなく気分が乗らない時などは意識して当たり前だと思っていることを変えてみると良い(かもしれない)。

さて、「にごりえ」について本当に書きたいのはここからで、それも自分の私的なメモである。せっかくだから、「にごりえ」に止まらず一葉作品の語りに対する今までの音作りの変遷を軽くメモしたい。

GR-55期

GR-55はRolandのギターシンセ。GKピックアップという専用のピックアップをギターにくっつけると各弦独立に演奏情報を拾ってくれる。その演奏情報を恐らく内部でMIDIデータに変換し、内部音源を鳴らすことができる。MIDI OUTもあったのでやりたければ外部MIDI音源も鳴らすことができる。

僕はGR-55のシンセ音源部分もまあまあ気に入っていたが、より気に入っていたのはモデリング音源である。ギターの生の音をハイレスポンスで他の楽器の音に変えるというものだ。レスポール、フェンダー、テレキャス(あったっけ?)等々の様々なエレキギターのモデリングに止まらず、アコギ、バンジョー、シタールなんかもあった気がする。しかもこのモデリング音源はオクターブシフトさせたり、もっと細かい音程の調整もできたように思う。死ぬほど作りこめるので、熱意に溢れている若者はぜひ一度触っておくと良いと思う(笑)内部エフェクターや音源のルーティングの融通がかなりきいたので、自分の音を作りたいという人はぜひ。

僕は本当にこのモデリング部分を気に入っていたので、のちにその機能だけ取り出したエフェクターも登場して、その時は買おうかどうか迷ってくらいである。

しかし、ある日、楽器屋に売ってしまった。なぜか……。それはGKピックアップがすぐに断線してしまうこと。そして、何よりもベロシティの感度の甘さ。強弱は演奏においてかなり大事な要素だ。自らのレベルアップを図るため、音色のバラエティや独自性を犠牲にしてでも演奏のレベルをあげるべきだと思った。語りというものとどう関わっていくか、という問題に対する一つの賭けであった。

GR-55を語りに使ったことで覚えているのは「軒もる月」だ。当時は影絵の「極楽金魚」をGR-55でやっていて、その流れで同時上演する語りにも使ったのだった。群馬などで使用した記憶がある。

M13期

M13はLINE6から出ている大仰なマルチエフェクターである。でかくていかにも堅牢そうな見た目をしている。4つのFXチェーンから自由にエフェクトを組み合わせて音作りができる。変態っぽい音が作れそうで期待したのだが、意外とスタンダードな音だった。次善の策としてM13にありがたくも付いているエフェクトのセンド/リターンを用いて変態的なエフェクトを挟むことにした。Red PandaのParticleとかをよく使いました。

他にもこの時期は色んなペダルをくっつけた。BOSSのOD-2、Empress EffectのEQ、MXRのEQ、SONUUSのVOLUUMなどなど。どんなシグナルフローだったかは忘れてしまった。

このシステムは「にごりえ」の初演以降しばらく使った。そして、この頃から歪ませるよりもクリーントーンで弾くことが圧倒的に増えた。

Guitar Rig(PC) 第1期

Guitar Rigはライブじゃ使えない、ってよく言われるじゃないですか。だからずっと使わないでおいたんだけど、どうせスタンダードな形で使うわけじゃないんだし、他の人が使えないというんだったらある意味チャンスじゃないかということで使い出した(ペダルボードだと荷物が増えて大変だというのもあった)。

Guitar Rigは恐らくM13よりは変態系な音が簡単に出せる。特にプリセットを用意すれば。しかし、使い慣れないうちは、声との帯域の被りをどうするかという問題と、ダイナミクスの問題という、二つの悪魔との格闘であった。

声との被りは前々からEQでなんとかしていた。この時もGuitar Rigに付属しているパラEQやグラEQでなんとかしていた。しかし声と喧嘩しないように大きい音を出すためにはどうにもショボい音を強いられてしまって、かなり悩んだものである。

先の問題が解決したきっかけは残念ながらはっきりとは思い出せない。しかし結論から言えば、自分の演奏技術の向上と、語り手の声の変化が大きかったように思う。それら二つの要因がきっかけとなり、自然と次のフェーズへと移っていった。

Guitar Rig第1期の状態で演奏していたのは意外と最近までで、恐らく2018年12月が最後である。一応現状関わった樋口一葉語り作品全ては一度このシステムで演奏された。

Guitar Rig(PC)第2期

Guitar Rig第2期の直接的なきっかけは、記憶が曖昧だが恐らく稽古中に「もっと出すとこは出してくれ」と言われることが増えたことにあるように思う。主張の強い音を出すためには、今まで削りまくっていた中低域をフラットに近づけることくらいしかなかった。そんなわけで、段々とEQの設定が変わっていき、ついにはほぼフラットになってしまった。以前からすれば全く考えられない変化である。

何故こんな変化が訪れたのか。稽古中のダメ出しから逆算して考えると、これは語り手の声が強くなったからだ。音作りというのも関係性で随分と変わるものだなと思う。

このダメ出しで自分の演奏スタイルもかなり変化した。エフェクトの自作プリセットに頼らず、自分の手と足(エクスプレッションペダル)でダイナミクスを調整するようになった。おかげで語りに対する反応はかなり高くなり、より状況に即した音付けができるようになった。

このスタイルで演奏したのは今のところ、2019年3月の「十三夜」「大つごもり」が最初で、同年6月の「わかれ道」「この子」「闇桜」2度目。まだまだやり始めたばかりだ。

今年9月の「にごりえ」もこのスタイルでやりたいと思っている。我がことながら、どうなるか楽しみだ。


(ちなみに、以上の音作りとは別に、アンプ/スピーカーの変遷にもそれなりの量があるのだが、それはまた別の機会に譲るとする)

(語り作品には省略されたものも複数ある……が、自分用のメモであることから勘弁していただきたい)

KONTAKTにEXS24のプリセットを読み込む方法

普通に読み込もうとすると強制終了

Native Instrumentsのサンプラー、KONTAKTはHALionやGigaStudioなど様々なフォーマットのプリセットを読み込むことが出来るらしい。そして当然我らがLogic ProのEXS24もいけるだろうと思って読み込んでみたら即座に強制終了……

検索したらマニュアルにも自信満々で読み込み方法が書いてあるけど全然ダメです。

NIには頑張って仕事してほしいところですが、調べたらすごい人が原因と対処法を調べてくれていた。ありがたい!

https://www.native-instruments.com/forum/threads/loading-exs-instruments-broken-solution-provided.325128/

備忘録とこの件について日本語情報を増やすため、上記リンクの内容を参考に原因と対処法を書きます。自分がMac使いなのでWindowsの場合については割愛していますが、上のリンクで問題解決に導いてくださった方はWindowsユーザーっぽいのでWindowsの方はリンク先を参考にしてみてください。

原因

KConvert.bundle(WindowsだとKconvert.dll?)といういかにもKONTAKT用に変換を担っていそうなファイル。KONTAKT5.1.0より新しいバージョンのKConvert.bundleが悪さをしているらしい。

対処法(Mac)

まず、KConvertのインストール先はここ。

/Library/Application Support/Native Instruments/Kontakt 5/

ここにあるKConvert.bundleを以前のバージョン(KONTAKT5.1.0)で上書きすれば良い

じゃあその以前のバージョンってどこから取ってくるの?ここです。

https://www.native-instruments.com/en/support/downloads/update-manager/?q=kontakt&t=updates

KONTAKT有償バージョンを持っている人だったら当然アカウントを持っているはずなのでログインすれば検索画面が出てくる。そこでKONTAKTと検索すれば5.1.0のダウンロードリンクが出てきます。

で、落としたdmgファイルをダブルクリックするとパッケージが出てくるので、右クリック(コンテクストメニュー)から「パッケージの内容を表示」して深い階層に入っていく。

KConvert.bundleがある場所はContents>Packages>Kontakt 5 System Extensions.pkg>Contents>Archive.pax.gz

Archive.pax.gzは圧縮ファイル。Macならダブルクリックすると勝手に解凍が始まり、僕の環境の場合はダウンロードフォルダに解凍結果がポンと出てきた(解凍先がどこになるか不安だったらArchive.pax.gzをどこか適当な所に移動して解凍する)。

で、解凍してできたNative Instruments>Kontakt 5の中にKConvet.bundleがあります。このKConvert.bundleを以下にコピーすればOK。

/Library/Application Support/Native Instruments/Kontakt 5/

結果

めでたくクラッシュせずに読み込めるようになりました。

しかしまだ課題はあります。

早速LogicのEXS24ファイルをいくつか読み込んでみたところ、

  • 普通に読み込める音源
  • サンプルのマッピングがうまくいってなさそうな音源
  • 読み込めても音が鳴らない音源

この三通り存在することがわかりました。まあ、だいたい他社フォーマットの読み込みをするとなんかイマイチな感じになることが多いので、どの辺まで妥協するかが肝心。本気で対処しようとしたらKontakt Scriptに手を出さなきゃいけないだろうし。

僕個人としては代替可能かも知れない程度の仕様の不完全性を直すために不慣れなことを勉強するのは嫌だから、現時点で使えないプリセットは潔く諦めますが、奇特な方がいつかEXS24とKontaktのコンバートを完全互換にしてくれることを祈って筆を置きます。

(Ableton LiveでEXS24を読み込む件も誰か改善してくれると嬉しい!もっともAbletonの方がKontaktより全然良い感じで読み込んでくれてますが)

ソフトシンセによるマウス酷使から体を守るための悪戦苦闘

まず最初に、横浜ボートシアター「樋口一葉作品を語る」3月10日(日)大森公演が無事終わりました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。知り合いの方、初めての方も含め、終演後に声をかけていただき嬉しかったです。「以前の公演ではあなたの音は邪魔だと思っていたが、今ではあなたの音じゃないと駄目なんだと思うようになった」という過分なお言葉もいただきました。照手(愛護の若だっけ?)の台詞に「文にて人を殺すとはこのことか」みたいなものがあったかと思いますが、これを言われた時、間違いなく僕は殺されました!

さて、本題(の前置き)。

最近マウス作業が多く、右肩甲骨の張りが尋常でない。マウス作業増加の背景には色々理由はあるのだが、現在一番の原因は、ソフトウェアシンセサイザーの音作り。

ソフトウェアシンセというのはPCの中で使えるバーチャルなシンセサイザーのこと。PCでの音楽作りがもはやデファクトスタンダードと言っても良いくらいの時代になった昨今では、「有償・無償」「減算・加算・ウェーブテーブル方式」等々膨大な種類が存在している。

ハードウェアのシンセサイザーを一台買うのに比べればソフトウェアシンセは省スペース(PC一つあれば良い)だし、比較的値段も安かったりするので、居住空間が狭い日本人にはとてもありがたい。

我らの身体を蝕むソフトシンセの例

Massive

今いくつか研究しているシンセの一つ、Native InstrumentsのMassiveというド定番シンセは、とにかくパラメーターが多い。

このスクリーンショットで見えているのだけで28個白いノブがあるが、それらを制御するモジュレーション部分にもたくさんノブやらボックスやらがあり、しかもこのスクリーンショットの画面においてもノブ以外でイジれるところはまだまだたくさんある。多すぎていちいち数えたくない。ただ、「たくさん」イジれる場所がある、とだけ言っておきたい。(もしこれがハードウェアシンセだったらどれくらいの大きさになるんでしょうね?)

Operator

次に、Ableton Liveという音楽制作ソフトウェアに入っているOperatorというシンセ。これもスクリーンショットでざっと数えてノブが22。しかしこのシンセはボックスやら数字で表示されている箇所やらが大体全部数えられるので、やはりイジることのできる箇所は「たくさん」なのである(ところでNative Instrumentsと比べると、Abletonのレイアウトは無駄を廃していてとても見やすいなと思いません?)。コンパクトな外見のクセして相当たくさんパラメーターがついている!

ちなみにこのシンセにも、スクリーンショットでは隠されている部分が7箇所存在し、そこにも相当量のパラメーターがある。合計でいくつあるか数えきる前に寿命が尽きそうです。

FM8

あと、今はまだイジってないですがそのうち研究したいと思っているNative InstrumentsのFM8。

左のメニューっぽいところをクリックするとそれぞれ違う画面になって、知的好奇心とゲンナリ感が同時に湧いて頭が混乱します。

対策(本題)

さて、実はここからが本題。以上で見てきたように、現代のソフトウェアシンセサイザーの多くは、イチから音作りをする場合ものすごい量のマウス作業が発生してしまう。こういうことを1日中やっていると、腕がシオマネキみたいになるか、その前に肩腕が壊れるか、というレベルで酷使してしまう。

こういう事態をもちろんメーカー側は把握していて、例えばNative InstrumentsやAbletonなどはマウスでの作業量を減らしてくれるような、使い勝手の良い自社製コントローラーを販売している。しかし、コントローラーとして潰しが効かないんじゃないかという疑念や、専用のものを買うなんてなんか癪という気分的な問題もあり、購入にはいたらず(ちなみにAbleton Liveに特化したコントローラー、NovationのLaunchpadは2種類持っていますが、これは別枠)。

考えられる限り、そういう人が取るべき方策は三つ。

  1. マウス作業を減らせるようなコントローラーを導入する(今回はiPadアプリ等のタッチスクリーン系コントローラーは除外)。
  2. マウス作業そのものが身体的負担の少ないものになるよう投資する。
  3. 自分でケアする/マッサージ・整体などに行く。

自分は3.の自分でのケアを主軸にしつつ、ちょっと前は2.にあたるようなトラックボールも使っていた(しかし壊れた)。

1.の筆頭に当たるMIDIコントローラーはあくまでオートメーションを書くときなどが主体で、マウス作業を楽にするという発想ではやってこなかった(それで十分だった)。

しかし、先述の通り最近はマウスでの作業量が異常に増えたので、とうとう体が悲鳴をあげつつあり、昨日などは息を吸っただけで右肩が痛くなるくらいまで悪化してしまった。流石にこれはヤバい。

というわけで、自分なりに対策を考えた。

トラックボール

まず最初に、トラックボールを使う。これで実際どれくらいの負担軽減になるかはわからないが、身体的な問題だけでなく省スペース性も同時に達成できるので導入決定。

MIDIコントローラー

次に、マウス作業を減らすためにMIDIコントローラーを使う。特定のソフトウェアを対象にしたものだと先ほど書いたように若干心理的に微妙なので、今手持ちのもので一番良さそうなものを見繕って見た。まず良さそうなのは、BEHRINGERのBCR2000。言わずと知れたツマミお化けのMIDIコントローラーである。机に収まるかな……という問題を別にすればなかなか良い。

これをどういう風に使うかが問題だ。

サードパーティー製シンセの場合

まず、MassiveはMIDIコントローラーの割り当てを保存できる(っぽい)。複数トラックにMassiveをロードしてもその都度同じコントローラーのツマミでパラメーターを変更できる(っぽい)。だから、複数トラックにMassiveを立ち上げた際特に工夫しなくても、同じコントローラーの同じツマミで同じパラメーターをいじれる(っぽい)。

次にFM8。Massiveと違って右クリックしてもMIDI Learnのメニューが出てこないので注意。右上NIのロゴ左にあるMIDIジャックのアイコンを押すとMIDIラーンモードに入る(ここまでググって確認済み)。そして、アサインした結果が右側のダークな表にリストとして出てくる(はず)。SaveとかLoadボタンがあるので、コントロールの方法を保存できる(はず)。だから、複数トラックにFM8を立ち上げた際特に工夫しなくても、同じコントローラーの同じツマミで同じパラメーターをいじれる(はず)。

以上のDAW付属でないサードパーティー製シンセ(と言ってもNative Instrumentsだけだが)についてはコントローラーを快適に使う目処がついた。

DAW付属のシンセの場合(Ableton Live)

さて、次はOperator。Ableton LiveのMIDI CCアサインは一つのCCメッセージ(つまりはMIDIコントローラーのノブ一つ)につき特定のトラックの特定パラメーターという縛りが課されるため、複数トラックに立ち上げたOperatorを自在に操るということは難しい。

結論から言うと、Ableton Liveのシンセを気楽にMIDIコントローラーでエディットしたいという場合は、Remotifyという会社のControl Surface Studioというアプリを使うのが(時間も含めた)費用対効果が高そう。

https://remotify.io/product/control-surface-studio

仮にこいつを使わない場合どうするのがマシなのか考えてみる。

  1. 新規プロジェクトのトラックにOperatorを立ち上げる。
  2. 気の赴くままにMIDIアサインする。
  3. その状態でプロジェクトを保存し、以後この音作り用プロジェクトで音作りをする。

この場合の難点はもちろん音作りを別プロジェクトでやらなきゃいけないことにある。トラックを作るときに一から新しい音を作る必要性に駆られた際、結構不便。どうしてもサードパーティー製のシンセを使う頻度が増えそうだ。

DAW付属シンセの場合(Logic Pro X)

ちなみに、Logic Pro Xだとプロジェクトを跨いだMIDIコントローラーの割り当てが可能で、割り当てのプリセットの保存・読み込みもOK。ただ、同じシンセを複数トラック立ち上げる場合は音作り用のトラックでエディットを済ませた後にプリセットを保存→別トラックで新規立ち上げ→プリセット読み込みといったワークフローにする必要がありそう。まあ、これくらいだったらそこまで不便に感じなさそう(多分もっと突っ込んだ設定もできるだろうけど)。

余談

ソフトウェアシンセが大量に溢れる昨今、ハードウェアシンセ/エフェクター/ミキサーがいまだに好まれるには音以外にも上記のような事情がありそうだなと思いました(ハードシンセは体に優しい!?)

ところで、パラメーターが多いシンセは、複数のパラメーターを同時に動かすためのメタパラメーターみたいなものがあり、それをMIDIコントローラーにアサインしてね、と言わんばかりの設計になっていることが多いようです。しかもそのメタパラメーターは8つであることが多い。これは人間の認識の限界に基づいた設計なのかなあ、なんて感じます。

Logic ProのAlchemyは他のDAWでも動くようにして欲しいと切に願わせるシンセなのに、Logic ProはRewireのスレーブにならないんで悲しいです。まあ、Logic→Abletonの順で立ち上げてAbletonからIACバスでMIDIを送り、Logic側の発音をループバックしてAbletonに持ってくればとりあえずAbletonでMIDIを制御しつつ録音も可能ではあるのだけど……。

なお、一度ハードシンセを手元に置いて触っておくと、音楽制作のワークフローの見直しもできてとても良いということが最近わかりました。ハードシンセもとても良いものです。