オーディオ・インターフェースよもやま話

OBS Studioという配信用のソフトウェアが僕のオーディオ・インターフェースを認識しない。しかもどうやらその挙動不審の根は深く解決策がなさそう。ということで、オーディオ・インターフェースの新調を目論んでいる。

しかし何を選ぶかが問題で、サウンドハウスを眺めていると乾いた笑いしか出ない。今自分が使っているのと同じMOTUの製品を選ぶのは何となく怖いし、UNIVERSAL AUDIOとかRMEとかApogeeは高いし……Foucusriteは以前使っててすぐ壊れたし……TASCAMとかどうだろう? 以前使ってた2×2のMIDI INが壊れて冷や汗かいたけど、マイクプリとしても使える点は非常に嬉しく、製品づくりの姿勢として好感が持てるそう考えると、TASCAMかな。しかし、Type-Cでバスパワーに対応してるのか微妙……あ〜難しい(とある事情によりType-C対応かつバスパワーであって欲しい理由があるのです)。

コロナのせいかわかりませんが、インターフェースの在庫が微妙に薄いし、今は手持ちの機材で何とかしのぐべきかもしれません。そう考えることにしてそっとブラウザを閉じよう。

こんなことを考えているのも、少しずつ企画が動いたり、動きそうだったりしているからなのでありがたいといえばありがたい。

動画配信作業のメイキング(?)

ここ数週間、本当に忙しくなってしまってニュースをチェックすることもままならなくなってしまった。おかげでコロナウイルス実態解明の進展についてあまりキャッチアップできておらず、昨日ようやく、ドイツでは日本のとった対策が「たまたまうまくいった」という評価になってきていることを知った。

そうこうしているうちに、コロナウイルス騒ぎが始まる前に決まった仕事はほぼ全部消滅した。自分としても、これで新しい世界に踏み出してしまったのだなという感が強固になった。今横浜ボートシアターでは新たな活動の試みを始めており、自分も協力できる部分はしていこうと持っている。

さて、忙しかった理由の一部は横浜ボートシアター『耳の王子』の動画公開に関わる作業です。本日ようやく無事に公開にこぎつけたが、そこに至るまでの過程が本当に長かった。いつもの手順に加え、劇団と共同主催の国際交流基金への許可申請(奥本くんが担当)、インドネシア語・日本語字幕の作成(吉岡さん、奥本くん、松本の分業)という二つの激重タスクが加わり、当初よりも予定が伸びてしまった。

特に字幕はYouTubeの編集機能が使いづらかったり、なぜか内容が保存されなかったりで、最初のほうは本当に精神を削られた。仕方がないので、途中からはオフラインで字幕を合わせ、字幕ファイルを出力してYouTube上で合わせるというやり方に切り替えた。

このせいで、本当は単純な分業で済むはずだったのが、インドネシア語の字幕に関しては、僕がまず字幕をオフラインで合わせ、それをYouTube上でご両名に微調整してもらうという流れになってしまった。作業量的な面では1.5度手間(二度手間まではいかない)くらいにはなってしまって、残念な感じはするけど、まあ、トラブルへの対応としてはそこそこうまくいった。何せ無事に公開できたんだから。

しかし、今度は字幕ファイルに謎のズレが生じる。動画編集ソフトで調整しようとしても、一度作成したキャプションの頭を伸ばすことがなぜかできない。ここでやりたいことは字幕の表示時間を一括して数秒単位で動かしたいというだけなのだが、なぜかPremiere Proではできなかったのだ! なんでなんすかー、Adobeの中の人、教えて〜!

というわけで、最初はGoogle Spreadsheetの時間計算を頼ろうと色々頑張ったが、結局AegiSubというソフトを使うのが一番確実だった。

ちなみに字幕を台本からPCに入力する段階では、Google Spreadsheetを全面的に活用しました。特にインドネシア語台本を打ち込む時は、GOOGLETRANSLATE関数が超便利で、これがなかったら作業時間が最低1.5倍くらいになってただろうなと思います。

Google翻訳、検索結果や翻訳用の単独ページでの精度は、ある時期から本当にこなれてきてすごいと思うんですが、スプレッドシートでGOOGLETRANSLATE関数が返してくる翻訳はいまだに前時代的なものです(少なくともインドネシア語→日本語に関して)。しかし、それがかえって面白く、作業中の一服の清涼剤として機能してくれたことには感謝したい!

ちなみに動画の編集に加え、宣伝に関する作業も同時にやらなければいけない状態でした。前回の『夕やけぐるみの歌』と今回の『耳の王子』宣伝の内容・構成はだいたい僕が考えて、みなさんに修正してもらって即送信!という感じになってしまいました。理想を言えばもっと色々したいんですけどね、なかなか難しい。

少人数の集団は計画をしっかりしないと簡単に詰みます。今回はギリギリ詰まないですんだけど、その分日常への被害はどうしても出てしまう。本日はすでに作業のピークが過ぎているのに、電話着信の幻聴が数時間おきに聞こえて、うまく眠れなくなってしまいました。

しかし、今後いつかくるであろう公演の予行演習としてはちょうど良かった。中規模クラスの公演になると、これより大変なのは間違い無いので、しっかり準備しないと!