2024年3月9日語りのワークショップ参加のメモ

今日は横浜ボートシアターの語りのワークショップに参加した。このワークショップは文章を読み始める前に、まずはウォーミングアップを行う。今回、このウォーミングアップの長さがなんと1時間もある。ワークショップ全体が3時間とはいえ、ここまで丁寧にやることはなかなかない。基礎を大切にする講師の紗矢さんの姿勢が出ている。ウォーミングアップという地味な部分であっても、細かく、大切なことが伝えられており、その気になってしっかり吸収すれば、受講者は役者や語り手になれるかもしれないと思えるほどだ。

長いウォーミングアップの後、ようやく台本を用いた語りが始まり、一人ずつ車引きの場面を語っていく。こちらもスイスイと進むことは全くなく、内容は最初の3行くらいをひたすら行ったり来たり。語った時、どのように聞こえるかという点から細かな指摘が入っていく。紗矢さんの言葉は優しいが、自分の身体的、精神的な状態を見透かされるような核心的な指摘ばかり。その指摘は自分のなかなか変えられない部分であり、「またか……」と内心少し凹むこともある。

翻って、皆さんは果敢に語りに挑んでいて素晴らしい。昨年の舞台と同様、参加者全員でコロスのように語る時間も取って、語りの力がどこまで自分たちを連れていくかを少しでも実感することができた。

帰り際、Kさんから音楽のワークショップもぜひとおっしゃっていただいた。自分に務められるか甚だ自信がないが、劇団と相談しながら企画を進めていくことができればと思っている。

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