2020年5月17日 備忘録

忙しいというわけでもないが暇でもなく、なんとなくニュースチェックが疎かになっていた。できることを引き続き頑張る。

Logic Pro X 10.5のLive Loopsって、Abletonのクリップビューの操作結果をアレンジメントビューに録音できるような感じで、録音できるんだろうか?実はサブのMacにすでにアップデートしたLogicがあるので、近々試そうと思っている次第。

ギターは最近変則チューニングの練習中。考えて弾く良い練習になる。

コロナ関係

検査関係の記事を中心に結構熟読した。感度、特異度、偽陽性、偽陰性といった単語の扱いがいまだに慣れない。訓練あるのみ!?

Coronavirus Tests Are Pretty Accurate, But Far from Perfect

PCR検査と抗体検査。

“The accuracy of a medical test is determined by measuring two things: sensitivity and specificity.”医療検査の正確性は感度と特異度によって決まる。

感度検査はその病気に陽性であるかどうかを調べる。感度検査が90%の正確性という場合、10%は「本当は陽性なのに陰性(偽陰性)」という結果になる。

特異度検査はその病気に対して陰性であるかどうかを調べる。特異度検査の信頼性が90%の場合、10%は「本当は陰性なのに陽性(偽陽性)」という結果になる。

理想的な環境ならばPCR検査はかなり精度が高い結果を得ることができる(そのこともあり、スタンダードな検査方法として定着している)。しかし実際の現場は完璧には程遠く、だいたい66〜80%の間の精度だと考えられる。これは3人に1人が偽陰性(本当は感染しているのに陰性結果が出る)となる。

検査結果が不正確になる原因の大部分はサンプルの収集過程にある。検査技師が鼻の奥からちゃんとサンプルを収集できない/検査時期が早すぎるまたは遅すぎて被験者の細胞の中にウイルスがいない/収集後、検査が始まるまでに時間がかかりすぎてRNAが壊れてしまっている。

血液採取による抗体検査は1時間以内に結果がわかる。検査方法も指からちょっと取れば良いだけ。抗体検査はウイルスそのものではなく、抗体があるかどうかを検査する。

抗体検査の信頼性は90%以上ありそうだが、母集団の感染率が5%くらいの場合に無作為で検査すると、被験者の50%程度が偽陽性(本当は陰性なのに陽性)となる。つまり母集団の感染率で正確性が大きく左右される。

また、感染してから抗体ができるまで1〜2週間かかるので、”現在の状況”を知るメインの検査として抗体検査を使うことはできない。WHOによると、抗体検査は他のコロナウイルスの抗体と区別できずに偽陽性と判断される可能性がある。

また、自覚症状のない感染者、軽度の感染者は抗体の量が少ない可能性があり、そのことが抗体検査の信頼性を下げるかもしれない。

以上のようにテスト結果は完全ではないが、それでも検査結果は医療従事者や保健福祉機関、患者自身にとって貴重な資料となる。現状十分な量のテストが行われているとは言えず、検査量を増やすことは社会的な課題である。

こんなにある、PCR検査を巡るフェイクニュース 「PCR検査を増やすと医療崩壊を招く」はなぜウソなのか(1/4) | JBpress(Japan Business Press)

“検査すべき人の数は、感染が広がっている国ほど多くなる。欧米諸国の多くは、人口あたりの感染者数や死亡者数が日本とは桁違いに多いので、検査数も多くなるのは実は当然の帰結だ。「欧米は検査数が十倍」と賞賛すべきことかは疑わしく、そこから「日本の検査ポリシーが異常」との結論が導かれるわけでもない。”

“誤解を受けないように言っておくと、検査拡大は必要だ。現在は、本来なされるべき検査ができていない。”

医療従事者が必要と判断した時にすぐに検査ができる体制にすべきだ、ということかと思う。

「PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題 | コロナ戦争を読み解く | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

PCR検査に関する人的・物的資源には限りがある/治療を優先すべき/自動検査装置の導入は非常に高価、検査数を増やすにも資源的な限度の問題は変わりない/冬の大流行時に備えて今検査を増やしすぎて現場を疲弊させてはいけない

わが子が新型ウイルスで集中治療室に 母親たちの体験談  WEDGE Infinity(ウェッジ)

かなり気をつけていてもかかってしまうときはかかるのだという貴重な体験談。

外出禁止令は正しいか、北欧のコロナ対策で顕著な差  WEDGE Infinity(ウェッジ)

「北欧」という括りで見ると、現状スウェーデンの死者が一番多い。しかし死因をコロナとする基準が国によってまちまちなので、統計を単純比較するのは難しいということも知っておくべきだ。

新たな治療薬、臨床試験が進行中 英大学病院  WEDGE Infinity(ウェッジ)

免疫機能を活性化させるタンパク質インターフェロンベータを利用。6月末までに臨床試験の初期結果。仮に成功したとしても、「新薬が広く手に入るのは年末になるだろう」

ロンドンやNYの劇場は「来年まで再開できない」 「オペラ座の怪人」プロデューサー  WEDGE Infinity(ウェッジ)

“「社会的距離」戦略が敷かれている間は、劇場側が今後の予定を立てるのは不可能だと述べた。” “「この事態が終息した時に、はたして我々が認識できるような演劇あるいは映画業界が残っているかさえ、私にはわからない(脚本家ジェイムズ・グレアム)」”

新型コロナウイルスの影響で、プラスティックのリサイクルが“破綻”しかけている|WIRED.jp

【原因】原油価格の低下/中国のゴミ引き取り拒否/プラスチック製素材の軽量化(リサイクル業者の歩留まりが悪くなる)/パンデミックによる使い捨て製品への人気集中/ゴミ収集時の感染への不安/病院からの大量のゴミ。【対策】リユーサブルな丈夫な容器の奨励/プラスチック容器を企業が作らない仕組み/プラスチックをゴミではなく資源と捉える意識の浸透。

WHO、各国にコロナ初期事例の調査要請 仏で昨年末に感染例 – ロイター

コロナ対策チーム「無期限で継続」 トランプ氏が方針撤回 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

わかりづらいタイトルだが、”「無期限で継続」させると表明した。”というニュース。

「社会的距離」が中国の都市で機能、新型コロナ伝播モデル 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

ソーシャル・ディスタンスの有効性を示す/子供は高齢者より40%新型肺炎の影響が低い。

コロナ危機:専門家への信頼が崩れるとき | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

情報を発信する側の振る舞いがとても大事だという話。

出演者のマスク着用を強要されたとされる「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」について

演者原則マスク 劇場再開指針 – Yahoo!ニュース

こんなタイトルの記事がありまして、マスクをしないと舞台立てないのか〜い、と吹き上がっている方がいた。タイトルの雰囲気からしたらもっともなんですが、大抵こういう極端なタイトルは釣りなので、一次ソースを調べました。

参照元(劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン)

まず必要な箇所を引用。適宜略してます。

1 はじめに
すべての項目の実施が活動再開の必須条件ではありませんが、基本となる感染予防策を実施した上で、より感染予防効果を高めるための推奨事項として、今後の取組の参考にしていただきたいと思います。

https://www.zenkoubun.jp/info/2020/pdf/0514covid_19.pdf

この時点で「解散」と言っても良いのだけど、せっかくなので当該箇所付近も省略しつつ引用します。

5 公演主催者に協力を求める具体的な対策
以下は参考のための例示として掲げるものです。
<公演当日の対策>
(4)公演関係者の感染防止策
表現上困難な場合を除き原則としてマスク着用を求めるとともに、出演者間で十分な間隔をとるようにしてください。また、公演前後の手指消毒を徹底してください。

(太字引用者)

https://www.zenkoubun.jp/info/2020/pdf/0514covid_19.pdf

当然演劇などはマスクをしていたら表現的に成り立たない場合が多いだろう。ちゃんと読めば、そういうケースに配慮した内容と受け取れるんだが、どうして「原則マスク」だけを強調するんだろうか。見出ししか見ない人は世の中に山ほどいるんだから、もう少し正確なタイトルをつけて欲しいと切に願う。

ちなみにこのガイドラインはかなり具体的に今後の劇場のあり方を示唆するところがあるので、ステージ関係者はざっとでも目を通すと良いと思います。(ていうか実際ありがたいっすよね?)

しかしガイドラインを斜め読みすると、どう考えても今まで通りの予算で舞台芸術活動を行うのは難しいと思われます。余計なことを言って感情的負債を日銀のごとく買いまくった平田オリザですが、彼の発言の是非はともかく中小規模の舞台芸術が根本的な危機を迎えていることは間違いありません。

キャパが1/2になるとしたら、まず俳優にギャラは出ないし、そもそもスタッフにだって払えるか難しい。チケットの値段を爆上げするか?しかし歌舞伎みたいな値段を払って小さい劇場にくる人がいるかね?いないよなあ。ということは、助成金なり補助金なりが絶対必要。それが無理だったら物販。でも、グッズ買う人なんて、どんだけいるの?初期投資できる?

まあ、今までの枠組みでは無理っぽいですよね。なんとしたものか。宗教でも始めた方がいいかもしれません。トホホ。

Logic Pro X v10.5がリリース

すでにApp Storeでもダウンロードが始まっているLogic Pro X 10.5、そしてLogic Remote 1.4について、知り得た情報に基づいた雑感を書きます。

Garagebandに搭載されていたLive LoopsがLogicに移植されるという情報は、リークがあったらしいですが知りませんでした。GarageBandはほぼ使わなかったのでLive Loopsがどんなものかも全然知らなかったのですが、Logicで使えるとなったら、いずれ触ってみようと思っております。

Live Loops上ですぐにAbleton的なリサンプリング(再生中の音をすぐにサンプリング)が使えるか、リリースノートでは不明ですが、最悪でもバスを使ってオーディオトラックにレコーディングできることは間違い無いでしょう。

リサンプリング的な機能が明記されているのは、むしろSimpler……もといQuick Samplerの方。

Quick Sampler

・Record live samples using a microphone, external hardware, or from any track or bus.

https://support.apple.com/pt-br/HT203718

これはリサンプリングするってことはサンプラーで使いたいんでしょ、というお気持ちを読んだアップデートとみた。Abletonのワークフローと比較してみると、

Ableton:(1)オーディオトラック作る→(2)作ったトラックのオーディオ入力をリサンプリング(又は特定トラック)にする→(3)リサンプリングしたい箇所を録音する→(4)クリップをInstrument Trackに放り込む

Logic(ワークフロー予想):(1)インストゥルメントトラックを作る→(2)Quick Samplerをアサイン→(3)リサンプリングしたいトラック/バスなどを指定→(4)録音(リサンプリング)

目標までの手数はそこまで変わらなさそうだけど、Logicの方が目的に特化しているとは言える。最初からリサンプリングしたものをサンプラーとして使いたいと考えている人にはLogicの方が体になじみやすそう。

使用するときの気分を比べてみると、Logicの時は、「この音をサンプラーで使いたい!」という【リサンプリング、のちにサンプラー】という明確なゴールがある場合に向いていて、Abeltonは、とりあえず面白い音をリサンプリングして、これを何に使うかあとで考えよう、という場合に向いている……気がします。Logic Pro X 10.5まだ使ってないからわかりませんけど。

さて、さらにリリースノートを読み進めると、なんとLogicのLive LoopsはLaunchpadを利用できるそうです。AbletonがPushを発売して以来、LaunchpadやAKAIのAbleton対応コントローラーはすっかり存在感が薄くなってしまったように感じるので、Appleはここぞとばかりに機能を追加した、という風に感じられます。「お宅のLaunchpad、埃かぶってない?」と問いかけられている気分ですね。う〜ん、試合巧者である。

ぶっちゃけ、AbletonがPushを出した時、サードパーティーかわいそ〜、と思っちゃったクチなので、今後、NovationやAKAIなどからLive Loops等の機能に特化したコントローラーが出てきてもおかしくないですね。Appleから音楽専用のハードウェア・コントローラーが出てくるとは考えづらいし(まあ、世の中何があるかわからないけどね……)。

Live Loopsに関連することでもう一つ思うこと。それは、ライブパフォーマンスで使えるような仕様になっているか?ということです。具体的に言うと、Logicはオーディオトラックのバッファリングが弱くて、再生箇所を手動でランダムに飛ばすと、少しの時間オーディオファイルが再生されなくなります。スペックの良いMacなら別なのかもしれないけど、Mid 2012のオブソリート製品ではそうならざるを得ない。この辺どうなってるんでしょうか(ちなみにAbleton Liveは1つ1つのトラックが重いけど、その分すでに存在するオーディオクリップがブチブチになったりすることはほぼ無い)。

もし、これでLogicがライブパフォーマンスに堪える仕様ならば、ライブ用のプロジェクトもLogicにしてみようかなと思わなくもない。しかし、すでにAbletonでガッツリやってきた身としては、決定的にLogicにアドバンテージがあると感じられないと厳しいなあ。

その他雑感

LiveだったらWavetable、LogicだとAlchemyといったように、DAWごとに一つはキラープラグインがある。大変魅力的なプラグインだけど、それに頼った制作には落とし穴がある。何かトラブルがあって、いつもの体制で作れないという場合です。そんな時に、DAWに依存しないサードパーティーのプラグインがとてもありがたいと思うわけです。また、結局サードパーティ使っといたほうが無難だなと思わなくもないわけです。とはいえ、お金は限られているし、サードパーティのプラグインは動作が重いし……とか色々思うんですけどね。数をこなしてスタイルを作っていくしかない!

2020年5月5日 備忘録

ここ数日YBTの動画企画で手が塞がっていた上、楽器練習も根を詰めてやってたのでまったく世間から離れてしまいました。もはや数日前のニュースを消化する体たらく。今日はニュースチェックすらできていない。

YBTの動画はすでに次のものを準備し始めています。凍り始めていた企画も少しずつ動き出している。というか動かざるを得なくなってきている。頑張ろう!

コロナ関係

イギリス政府、新型ウイルス検査の提供数で目標の1日10万件を達成  WEDGE Infinity(ウェッジ)

”5月半ばまでには1万8000人の追跡係が作業を開始する” 日本がどんな感じかも調べておきたい。

においで新型ウイルス感染者を特定? 消防隊が検知犬を訓練  WEDGE Infinity(ウェッジ)

英独仏も、世界に広がる中国への賠償請求の動き 新型コロナが生み出した世界の新たな対立構造(1/3) | JBpress(Japan Business Press)

右翼がきゃんきゃん吠えてるのかと思ったら国のトップとか大新聞の社説とかの主張でびびった。

新型コロナウイルスと「スペイン風邪」の比較によって、“怪しげな統計”に基づく数字がひとり歩きしている|WIRED.jp

とにかく今はマスな統計でも変動し続けるものと思って鵜呑みにしないことが大事。昨日と言っていることが違うと言って揚げ足を取りすぎるのもよくないですね。

新型コロナウイルスの記録をGitHubで公開していたとされる中国のユーザー、中国当局に捕まる | スラド YRO

エボラ治療薬「レムデシビル」は、新型コロナウイルスの“特効薬”になりうるか|WIRED.jp

レムデジビルに効果があるとしても、他の薬も生産しないと追いつかないという結論。

音楽

4 Tips for Preventing Over-Processing During Mixing — Pro Audio Files

1.リファレンストラックを用意する 2.小さい音でモニターする 3.まずは大づかみに作業する 4.根を詰めすぎない(適度に休む) 全部知ってたけど一部できてない(笑)!

6 Plugins for Saving Unusable Audio — Pro Audio Files

要はノイズの入った録音をどうしても使いたいときにどうやったら取れるかという話。最近スペクトラル系のプラグインが超流行ってますが、楽音とノイズが同時に鳴っているときはやっぱり除去できない。スペクトラル系といえばスペクトラルシンセっていつか手を出したいと思いながら結局今に至るまで手を出してません。あっ、でもAblton LiveのOperatorはスペクトラルシンセですよね?

PIZZA OF DEATH RECORDS、過去のライブDVD作品を5月31日までYouTubeで公開 – 音楽ニュース : CINRA.NET

演劇

小劇場エイド基金が始動。賛同人に八嶋智人、篠井英介、岩崎う大ら – レポート : CINRA.NET

その他

『ステレオタイプの科学』 色眼鏡で見られると本当にできなくなってしまう – HONZ

笑いのしくみを探る『喜劇の手法』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

光文社古典新訳文庫5作無料公開の期間延長 ヘッセ、C・S・ルイスなど – 書籍ニュース : CINRA.NET

創造性や集中力は「退屈」によって生まれる、「子どもを常に楽しませなくてもよい」と研究者が主張 – GIGAZINE

「健康的なコーヒーの飲み方」にはポイントがあると約20年にわたる研究から明らかに – GIGAZINE

フィルター使って飲むのが良いと。トルココーヒーとかは厳しい立場に立たされた。

無料でiPhoneやiPad上でコマンドやプログラムを実行できるターミナルアプリ「a-shell」 – GIGAZINE

外出制限で番組収録に苦労するテレビ局、英国では制作現場が“創造性”を発揮し始めている|WIRED.jp

求められているのに作るのが難しい状況。テレビも大変。