ギターアンプを使わないでギターを鳴らす時のよもやま

思えば今まで色んなスピーカーでギターを鳴らしてきた。アンプで言えばLunchboxやLunchbox Jr.、Roland KC-220(キーボードアンプ)、Timedomain Mini、iLoud。

今年に入るまでは、なるべくギターアンプ的な周波数特性を避けてフラットに音が鳴らしたいという気持ちが強く、iLoudの出番が一番多かった。7月以降は周波数特性よりも出音の力強さやレスポンスの良さを優先して、Lunchboxを使うことが急に増えた。

ギターアンプ以外のスピーカー/アンプを使う場合は当然アンプシミュ(Guitar Rig 5)を挟む。PCやオーディオ・インターフェースの性能なども絡むから一概に言えないが、Guitar Rig経由でスピーカーを鳴らすと、どうしても音がちょっとボヤける気がする(ハイが落ちて必要以上に丸くなっちゃうような感じというか……)。

最近、船劇場に長いケーブルをわたして、普通の劇場みたいに業務用のパワーアンプ+パッシブスピーカーというシステムで鳴らせるように作業した。そして稽古の時にオーディオインターフェース経由でギターを弾くと、Guitar Rigだけどめちゃくちゃ生々しいし、レスポンスもよくてびっくりした……と思ったが、どうもダイレクトモニタリングが最大値になっていて、ギターの生の音がそのまんまスピーカーから出ていた結果のようだ。ダイレクトモニタリングを切ると、どこかショボい感じがしてしまう。

さて、ここで考えるのはハードウェアのアンプシミュを導入するかどうかである。結局アンプシミュを入れてしまうことで音がボヤけてレスポンスもパッとしなくなるのだったら、リミッターを挿した上でシミュレーターなしで鳴らすのも一つの手ではある。実際、アンプ部分だけシミュレーターを使って、あとはスピーカー自体の鳴りに任せるというのは意外と現実的かもしれない。

ただ、歪みを強くした時など、アンプシミュでプリセットにスピーカーやアンプを入れておかないと、ギターアンプのレスポンスよりも音がどぎつくなってしまう可能性がある。ピーク自体はリミッターで抑えればいいけど、音作りと演奏に支障をきたす可能性がそれなりに考えられるので、試しながら少しずつアイディアの可否を判断していきたい。