Logic Pro X v10.5がリリース

すでにApp Storeでもダウンロードが始まっているLogic Pro X 10.5、そしてLogic Remote 1.4について、知り得た情報に基づいた雑感を書きます。

Garagebandに搭載されていたLive LoopsがLogicに移植されるという情報は、リークがあったらしいですが知りませんでした。GarageBandはほぼ使わなかったのでLive Loopsがどんなものかも全然知らなかったのですが、Logicで使えるとなったら、いずれ触ってみようと思っております。

Live Loops上ですぐにAbleton的なリサンプリング(再生中の音をすぐにサンプリング)が使えるか、リリースノートでは不明ですが、最悪でもバスを使ってオーディオトラックにレコーディングできることは間違い無いでしょう。

リサンプリング的な機能が明記されているのは、むしろSimpler……もといQuick Samplerの方。

Quick Sampler

・Record live samples using a microphone, external hardware, or from any track or bus.

https://support.apple.com/pt-br/HT203718

これはリサンプリングするってことはサンプラーで使いたいんでしょ、というお気持ちを読んだアップデートとみた。Abletonのワークフローと比較してみると、

Ableton:(1)オーディオトラック作る→(2)作ったトラックのオーディオ入力をリサンプリング(又は特定トラック)にする→(3)リサンプリングしたい箇所を録音する→(4)クリップをInstrument Trackに放り込む

Logic(ワークフロー予想):(1)インストゥルメントトラックを作る→(2)Quick Samplerをアサイン→(3)リサンプリングしたいトラック/バスなどを指定→(4)録音(リサンプリング)

目標までの手数はそこまで変わらなさそうだけど、Logicの方が目的に特化しているとは言える。最初からリサンプリングしたものをサンプラーとして使いたいと考えている人にはLogicの方が体になじみやすそう。

使用するときの気分を比べてみると、Logicの時は、「この音をサンプラーで使いたい!」という【リサンプリング、のちにサンプラー】という明確なゴールがある場合に向いていて、Abeltonは、とりあえず面白い音をリサンプリングして、これを何に使うかあとで考えよう、という場合に向いている……気がします。Logic Pro X 10.5まだ使ってないからわかりませんけど。

さて、さらにリリースノートを読み進めると、なんとLogicのLive LoopsはLaunchpadを利用できるそうです。AbletonがPushを発売して以来、LaunchpadやAKAIのAbleton対応コントローラーはすっかり存在感が薄くなってしまったように感じるので、Appleはここぞとばかりに機能を追加した、という風に感じられます。「お宅のLaunchpad、埃かぶってない?」と問いかけられている気分ですね。う〜ん、試合巧者である。

ぶっちゃけ、AbletonがPushを出した時、サードパーティーかわいそ〜、と思っちゃったクチなので、今後、NovationやAKAIなどからLive Loops等の機能に特化したコントローラーが出てきてもおかしくないですね。Appleから音楽専用のハードウェア・コントローラーが出てくるとは考えづらいし(まあ、世の中何があるかわからないけどね……)。

Live Loopsに関連することでもう一つ思うこと。それは、ライブパフォーマンスで使えるような仕様になっているか?ということです。具体的に言うと、Logicはオーディオトラックのバッファリングが弱くて、再生箇所を手動でランダムに飛ばすと、少しの時間オーディオファイルが再生されなくなります。スペックの良いMacなら別なのかもしれないけど、Mid 2012のオブソリート製品ではそうならざるを得ない。この辺どうなってるんでしょうか(ちなみにAbleton Liveは1つ1つのトラックが重いけど、その分すでに存在するオーディオクリップがブチブチになったりすることはほぼ無い)。

もし、これでLogicがライブパフォーマンスに堪える仕様ならば、ライブ用のプロジェクトもLogicにしてみようかなと思わなくもない。しかし、すでにAbletonでガッツリやってきた身としては、決定的にLogicにアドバンテージがあると感じられないと厳しいなあ。

その他雑感

LiveだったらWavetable、LogicだとAlchemyといったように、DAWごとに一つはキラープラグインがある。大変魅力的なプラグインだけど、それに頼った制作には落とし穴がある。何かトラブルがあって、いつもの体制で作れないという場合です。そんな時に、DAWに依存しないサードパーティーのプラグインがとてもありがたいと思うわけです。また、結局サードパーティ使っといたほうが無難だなと思わなくもないわけです。とはいえ、お金は限られているし、サードパーティのプラグインは動作が重いし……とか色々思うんですけどね。数をこなしてスタイルを作っていくしかない!

KONTAKTにEXS24のプリセットを読み込む方法

普通に読み込もうとすると強制終了

Native Instrumentsのサンプラー、KONTAKTはHALionやGigaStudioなど様々なフォーマットのプリセットを読み込むことが出来るらしい。そして当然我らがLogic ProのEXS24もいけるだろうと思って読み込んでみたら即座に強制終了……

検索したらマニュアルにも自信満々で読み込み方法が書いてあるけど全然ダメです。

NIには頑張って仕事してほしいところですが、調べたらすごい人が原因と対処法を調べてくれていた。ありがたい!

https://www.native-instruments.com/forum/threads/loading-exs-instruments-broken-solution-provided.325128/

備忘録とこの件について日本語情報を増やすため、上記リンクの内容を参考に原因と対処法を書きます。自分がMac使いなのでWindowsの場合については割愛していますが、上のリンクで問題解決に導いてくださった方はWindowsユーザーっぽいのでWindowsの方はリンク先を参考にしてみてください。

原因

KConvert.bundle(WindowsだとKconvert.dll?)といういかにもKONTAKT用に変換を担っていそうなファイル。KONTAKT5.1.0より新しいバージョンのKConvert.bundleが悪さをしているらしい。

対処法(Mac)

まず、KConvertのインストール先はここ。

/Library/Application Support/Native Instruments/Kontakt 5/

ここにあるKConvert.bundleを以前のバージョン(KONTAKT5.1.0)で上書きすれば良い

じゃあその以前のバージョンってどこから取ってくるの?ここです。

https://www.native-instruments.com/en/support/downloads/update-manager/?q=kontakt&t=updates

KONTAKT有償バージョンを持っている人だったら当然アカウントを持っているはずなのでログインすれば検索画面が出てくる。そこでKONTAKTと検索すれば5.1.0のダウンロードリンクが出てきます。

で、落としたdmgファイルをダブルクリックするとパッケージが出てくるので、右クリック(コンテクストメニュー)から「パッケージの内容を表示」して深い階層に入っていく。

KConvert.bundleがある場所はContents>Packages>Kontakt 5 System Extensions.pkg>Contents>Archive.pax.gz

Archive.pax.gzは圧縮ファイル。Macならダブルクリックすると勝手に解凍が始まり、僕の環境の場合はダウンロードフォルダに解凍結果がポンと出てきた(解凍先がどこになるか不安だったらArchive.pax.gzをどこか適当な所に移動して解凍する)。

で、解凍してできたNative Instruments>Kontakt 5の中にKConvet.bundleがあります。このKConvert.bundleを以下にコピーすればOK。

/Library/Application Support/Native Instruments/Kontakt 5/

結果

めでたくクラッシュせずに読み込めるようになりました。

しかしまだ課題はあります。

早速LogicのEXS24ファイルをいくつか読み込んでみたところ、

  • 普通に読み込める音源
  • サンプルのマッピングがうまくいってなさそうな音源
  • 読み込めても音が鳴らない音源

この三通り存在することがわかりました。まあ、だいたい他社フォーマットの読み込みをするとなんかイマイチな感じになることが多いので、どの辺まで妥協するかが肝心。本気で対処しようとしたらKontakt Scriptに手を出さなきゃいけないだろうし。

僕個人としては代替可能かも知れない程度の仕様の不完全性を直すために不慣れなことを勉強するのは嫌だから、現時点で使えないプリセットは潔く諦めますが、奇特な方がいつかEXS24とKontaktのコンバートを完全互換にしてくれることを祈って筆を置きます。

(Ableton LiveでEXS24を読み込む件も誰か改善してくれると嬉しい!もっともAbletonの方がKontaktより全然良い感じで読み込んでくれてますが)